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太刀魚

有田市の箕島漁港が面する紀伊水道は大阪湾からの海水と黒潮がぶつかる好漁場で、太刀魚専用の網を使った小型底びき網漁法が古くからおこなわれてきた。水揚げ量は和歌山県全体の約8割を占める。
1992年から15年間の漁獲量で連続日本一を達成している。

漁船は午前3時頃に出港する。
太刀魚は非常に足の早い魚であるため、引き上げられると船の上で即座に氷でしめられる。
小魚を追いかけて湾に入ってくるため、地元の釣り人もルアーで釣り上げる身近な魚である。

一般的には高級魚だが、地元の人には親しみを込めて「たっちょ」と呼ばれ、家庭の夕食にもよくのぼる。

6月から10月までが旬で、この時期の太刀魚は特にあっさりと上品な味が楽しめる。
淡白な味で、刺身や塩焼き、天ぷら、煮物などさまざまな料理に合う。幅の狭い小さな太刀魚はさばいても身が薄いため、刻んで酢味噌などで食べる。

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